クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューベルト 交響曲第2番 メニューイン(97)

2014.09.28 (Sun)
メニューヒン26
メニューイン/シンフォニア・ヴァルソヴィア(97、GIB)は青春の躍動。
99年に亡くなったメニューインは録音時78歳。
しかし、全くだれることなく快走し終楽章ではパトスの解放が凄い。
この演奏は第2回目のシューベルト交響曲全集(2回も録音した人はいたか?)
からの一枚だが、この全集にはメニューインの「シューベルトを語る」がついている。
それほど情熱を傾けて作ったのがこの全集。
オケはポーランド室内管弦楽団を中心にこの録音のために集められた。
このメンバーの演奏でこれほど高揚させられるとは予想外。
気持ちがこもっているのだ。

録音はワルシャワのポーランド放送スタジオ1でのセッション。
比較的こじんまりしたオケを収録するに適した自然の音場。
剥き出しの音ではないが透明感が確保されており綺麗。

第1楽章から弦のプルトが少ないためシャカシャカした動きが明確に分かる。
スピード感があり軽快に進む。提示部反復はせずに終結も重くならずに。

第2楽章も速めのテンポ。この楽章と次の楽章は保有盤最速。
さらさらと透明感を持って流れていく。

第3楽章は鼓動が速い。何かへのときめきを感じるリズム・アクセント。

終楽章もギャロップがいいテンポ感で進む。
楽譜上はブレーキがかかってもすぐに次へとせかす。
小細工はないが盛り上がる所できっちり溢れる。
驚くのは提示部反復を終えて展開部に移行していく場面(4:30から)。
弦が重層的に重なっていくところの力感が圧巻。
疾走する馬が集結してくる。
唐突な「僕は泣いちっち」のフレーズは金管打楽器で盛大に。
決して乱暴な音楽にしないが、燃える感興は老人の棒とは信じられない。
終結までの一途な勢いが感動的。

10:04  7:12  2:47  7:44   計 27:47
演奏  S    録音 91点

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