クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ビゼー 交響曲第1番 バーンスタイン(63)

2014.09.13 (Sat)
バーンスタイン交響曲1
バーンスタイン/ニューヨークフィル(63、SONY)はアメリカン。
バーンスタインの勢い、アメリカの勢いを感じる。
この日(5月27日)この曲のほか幻想交響曲、
アイブスのホリデーシンフォニーの一部を一気に録音。
この曲の本質とは無関係にゴージャスに明るい。
能天気と言われればそうかもしれないが、
全く屈託がないのは時代の雰囲気か。
(J.F.ケネディが暗殺されるのがこの後同年の11月)
なお、バーンスタインはこの曲を再録音していない。

録音はマンハッタンセンターでのセッション。
響きは多いが全体がぼやけることはないがティンパニなどは響きすぎるし
全奏では被る。教会の響きとは違う近代大ホールの音。ヌケはよい。

第1楽章冒頭から大オーケストラによる大音響。しかも勢いがある。
ビゼーの若書きのこの曲でこの壮大な音響はかなり場違い。
でもそんなことはお構いない。イケイケ時代のアメリカだ。
反復はせず。

第2楽章はオーボエ主席ハロルド・ゴンバーグの独壇場。
これには舌を巻く。
後半の弦のフーガではこのオケの重量感ある弦楽セクションが唸る。
表情付けも抜かりない。
数あるこの楽章の中のオーボエでも筆頭。

第3楽章はいきなりアンサンブルがラフだが、元気がよければよいのだ。
モクモクと湧きあがる入道雲と青空のもと案外強い風が吹く。
反復をしながら力を蓄える。鄙びた感はないが、表情は入念。

終楽章も凄い勢い。速さだけならもっと速い演奏はあるが
大オーケストラを引っ張り回してこのスピード感。
時にぐっと溜めてみたりするのがバーンスタイン流。
最後のフォルテが終わった後のワォーンという残響を聴いていると、
この曲でこんなに圧倒していいものかと、思う。

7:03  9:23  5:21  6:08   計 27:55
演奏  奔    録音 86点

コメント

この曲の他の演奏を殆ど聴いていないのですが
バーンスタイン盤で十分でないか?と思ってしまいます。
録音が鮮明なのが良いですし、
演奏がとにかくノリノリなのが最高です。

管理者のみに表示

トラックバック