クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第3番 エストマン(93)

2014.08.24 (Sun)
メンデルSYM全集
エストマン/オランダ放送室内管弦楽団(93、BRILLANT)は超速。
エストマンは、モーツァルトのオペラなどでも快速演奏を聴かせるが
ここでも面目躍如。ピリオド系含め全演奏の中でもぶっちぎりの速さ。
最初は速さだけで耳が奪われたが、再聴しテンポ感に慣れると
独自の魅力に気づく。音価を引き延ばすことなくサクサク。
全体がリズミックで今までにない新鮮な音楽に。
感傷に浸るすきも与えない攻撃的な演奏がベースだが
ゆえに垣間見せる抒情が光る。
従来の情緒連綿の「スコットランド」からは相当離れる。
そこが聴き手の好みを分かつ。私は愉しんだ。

録音はオランダ放送スタジオ1でのライブ録音。
聴衆ノイズはほとんど聞き取れない。
響きは適度でリアル。この鮮度の高い演奏とマッチ。

第1楽章はぶっちぎりの速さ。提示部のリピートありで13:07。
冒頭を聴くと独特のリズムに乗って溜息が奏され新鮮。
主題の提示部に入ると音楽は一層のアップテンポ、怒涛の渦。
ただ、音楽が鎮まった時の弦の鄙びた歌は美しい。

第2楽章もノリノリの演奏。前へ前へ。

第3楽章はアダージョだが音を延ばさないので、
ここで夢見るムードを期待すると完全に裏切られる。

終楽章は作曲者が最初に指定していた「好戦的なアレグロ」を体現。
低弦の引き締まったリズムと硬いティンパニに音楽が誘導される。
ライブなのでややアラはあるがその勢いは代えがたい。

この演奏はブリリアントの廉価盤交響曲全集に含まれる一枚で
単売はないようだが拾い物。

13:07  4:07  7:23  8:22   計 32:59
演奏   鮮A+   録音 91点

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