クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第4番 ブリュッヘン(92)

2014.08.21 (Thu)
メンデル全集
ブリュッヘン/オランダ放送室内管弦楽団(92、BRILLIANT)は原初的迫力。
このオケは両翼配置のピリオド奏法でティンパニは古楽ドラム。
90年に18世紀オケと録音したものより全体の均衡と熱気がいい感じで好き。
また、ドラムが硬く軽快な音を出しており全体を引き締めているのが特筆。
原盤はMuziekcentrum van de Omroepというオランダ放送局のレーベルで
そこで収録されたものをブリリアントが買って全集化。
いきなり廉価で登場した寄せ集めに見えるが実は全て放送局ライブで
ピリオド系イキイキした貴重な全集
(+マズアの弦楽交響曲全集、第8番が弦楽版と管弦楽で聴ける!)。

録音はHilversum スタジオMCO1でのライブ。
思うに放送局での聴衆を入れての放送用収録かと。
会場は広くはないが小さいオケとしての響きは適切で、
音は生々しく捉えられている。左右しっかり使いにオケが展開する。
咳はあるが拍手はカット。空気感よくヌケも不足なく、低域に締まりがある。

第1楽章はテンポは速くはないがメリハリがあり実に面白い。
音はさっぱり切られ爽やか。ドラムのアクセントが気持ちよいが
終盤にかけて一層の強打で迫力を増す。
クラが時にひっくりかえるのがご愛敬。提示部リピートあり。

第2楽章は少ない人数の低弦のアクセントに乗ってメロディが流れる。
甘くなりすぎない素朴な音色がいい。

第3楽章は90年盤同様速いテンポで進むが
こちらの方は可愛らしくチャーミングな印象。
フルートとドラムの気持ちよい音、弦の甘酸っぱい音がいい。

終楽章は期待通り。速いスピードとそれに負けない逞しいアクセントが
素晴らしい。興奮させられるサルタレッロ。
そして終結部の粒立つドラムロールがこれほど効果的な演奏もない。

11:19  6:31  5:49  5:19   計 28:58
演奏  A+   録音 92点

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