クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第4番 クレンペラー(60)

2014.08.05 (Tue)
メンデルクレンペラーイタリア
クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団(60、EMI)はやっぱり別世界。
「イタリア」とかいう副題にかかわらず折り目正しく音を丁寧に分解。
でも興味のそそられる音楽を作る。
クレンペラーのメンデルスゾーンは「スコットランド」が有名だが、こちらも独自。
これは一般的名演と言えるのか?しかしなんか惹きつけられる。
この曲の再現にこのようなやり方があったのだ。
後年登場するピリオド楽器での表現を先導する斬新さがある。

録音はスタジオセッションで乾いた音が演奏を引き立てる。
終楽章の最後の一瞬だけマスターの具合か飽和があるが
後は時代を感じさせない。

第1楽章はインテンポで進む。各パートの音が短く切られ透けて見える。
機械仕掛けのようにスッキリ。リピートなし。
分離していた音たちが時に整列する場面がかっこいい。
オケの編成は少ないように感じる。対向配置の効果が凄い。
終結にギアをあげて一段きっちり加速。

第2楽章は無表情で歌う。それぞれのパートが溶けあわず
それぞれに音を出す。左右で別の音楽が鳴る。
しかし徐々にそれらがなぜか一体になる。これはマジックだ。

第3楽章またもや左右で分離された音楽が鳴り始める。
スッキリしていて心地よく爽やかな気分になる。

終楽章は遅めのテンポで疾走感がなく、
一つひとつしっかり音を置いていく。熱狂はない。
左右で弦が掛け合う。
この楽章はティンパニがトコトコなる。
しかし、サルタレッロの雰囲気はないまま終わる。

8:23  6:21  6:21  6:08  計 27:13
演奏  斬   録音 89点

コメント

これって、ドイツ音楽?
「スコットランド」ばかり聴いていて、クレンペラーの「イタリア」はあまり聴いていなかった。評論家?には全く評価されない演奏だ。早速聴いてみた。両翼配置で、掛け合いが奏功する場面が結構ある。ご指摘の通り、乾いた音響がまるでシューマンかブラームス、いやベートーヴェンでも演奏しているかのように、聞こえる。「イタリア」というタイトルに、他の演奏家は拘りすぎるのではないか。別に描写音楽ではないのだから、「イタリア」に拘らなければ、この演奏も大いに評価されるべきだと思う。聴き終えて、この曲はドイツ音楽だと痛感した。クレンペラー、やっぱり聴きごたえ充分だ!
ところで、安曇野さんは、ヘッドフォンで試聴されているのでしょうか?細かいディテールまで、聴きとれているようなので、スピーカーよりヘッドフォンかと。

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