クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第3番 カラヤン(71)

2014.07.04 (Fri)
メンデルカラヤン3
カラヤン/ベルリンフィル(71、DG)は流麗耽美。
カラヤンは綺麗なだけで中身がないとよく言われたものだが、綺麗が価値なのだ。
各種演奏を聴き比べてやはりカラヤンは凄いと思わせる。
カラヤンはメンデルスゾーンの交響曲の中で「スコットランド」だけ実演で
何回か取り上げた。しかし録音は一回きり。
カラヤンの美学をこれほど実現できる曲は少ない。
そして、この録音はそれを完璧に録している。よって、再録音は必要ない。

録音はベルリン・イエスキリスト教会でとても美しい響きがする。
やはりこのコンビはこの場所での録音が最大の美点を発揮する。
極端な誇張のない調和のとれた音。

第1楽章の序奏の惚れ惚れする美しさ。この導入部に細心の注意を払った、と思う。
まさに掴みだ。
木管の繊細なコントロール。第1主題の提示もぞくぞくする。
盛り上がりもあるが、この演奏の凄みは音が鎮まった時の絶美さ。
提示部反復はなく一定のテンポで淀みなく流れる。

第2楽章は冒頭でいきなりベルリンの木管の名技を見せ付けられる。
全ては決して粗くならず滑らかな曲線を描く。そしてそれが光沢を放つ。

第3楽章はほの暗く光る。この楽章ではしっとり濡れたベルリンの弦を堪能。
綺麗な響きの中でウットリ感が味わえる。木管と弦が絶妙なハーモニー。

終楽章は速めのテンポでかっこいい。硬質なティンパニ音が引き締める。
こうした締めるべきところでしっかり聴かせる。コーダは屈託なく幸せな終結。

13:57  4:25  11:48  9:24   計 39:34
演奏 美S   録音 91点

コメント

カラヤン盤も購入しました
こんばんは。勢いづいてカラヤンのメンデルスゾーン交響曲全集も購入しました。まだスコットランドは聴いていないのですが(良いことはわかっているので楽しみは後に伸ばしている?)、一枚目の1番と宗教改革も素晴らしい演奏です。このころのカラヤン+ベルリンフィルの無敵感は凄いです。
garjyuさん
カラヤンの全集を購入されましたか。
この全集は1970年代グラモフォンが企画した
交響曲大全集の一環として録音されたと記憶しますが
このコンビの黄金期の一つの証ですね。

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