クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第3番 バーンスタイン(79)

2014.06.19 (Thu)
メンデルバーンスタイン3dg
バーンスタイン/イスラエルフィル(79、DG)は流石の演出巧者。
バーンスタインマジックに乗らないぞ、と思っていても知らん間にはまっている。
どっぷり肥大化したロマンティックな表現をしているかと思いきや、
分厚さはほどほどにしっかり計算された演奏となっている。

録音はテルアヴィブではなくミュンヘンのドイツ博物館のコングレスザールでのライブ。
ツアー中の収録だが例によって客席ノイズはない。
厚ぼったくなく比較的スッキリしたまろやかな音。バランスの良い収録。

第1楽章聴き始めて音楽が呼吸するのを感じる。膨らみ波打つ。
テンポは自在に伸縮。序奏が終わり第1主題がでるところなどぞくぞくさせる演出。
バーンスタインは本当に巧いと思う。実につかみがキャッチーだ。
その後もためらい落ち込みそしてまた復活などの心の動きを投影させる。
全く単調ではない。

第2楽章も面目躍如で速いテンポで弾む。
思えばまだ80年代のバーンスタインではないのだ。生気がある。

第3楽章の弦のメロディとピチカートのバランスがよく綺麗。
晩年のバーンスタインならもっとぐっとテンポを落とし耽溺するだろうが、
ここにはまだ健全な歌がある。

終楽章もうまい。単調に塗りたくるのではなく、弦を前面に出したかと思うと、
管の独奏を際立たせたり。
低弦もしっかりで音楽を雄渾に支える。
終結は唐突感がでないように大きく深呼吸して
じっくりスタートさせ雄大な結末に持ち込む。

13:55  4:06  11:16  9:55   計 39:12
演奏  巧A+   録音 92点

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