クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第3番 マズア(87)

2014.06.17 (Tue)
メンデルマズア34
マズア/ライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(87、TELDEC)は
この指揮者の代表盤ではないか。
保有盤最速クラスのテンポながら音楽がほの暗い意志に満ち共感に溢れている。
随所に聴かれる指揮者の唸りはその思いの表れ。
国際メンデルスゾーン基金を設立したり私財でメンデルスゾーン所縁の家を
保存するために買い取ったり、相当ないれ込みがこの演奏に現れている。
表現はバーンスタインほど込み入ったものではなく率直に感興を示す。
そうした意味ではシンプルだがそれが効果的なのだ。
マズアは胡散臭いと毛嫌いする向きもあるかもしれないが、
純粋に音楽を楽しみたい。

録音はノイエ・ゲヴァントハウスでのセッション。適度な響きの中でのマス的録音。
弦が透明で綺麗に録れているが全奏の激しい部分ではやや飽和感。

第1楽章冒頭は思いのほかさらりとした風情。ヴェールをかぶった美しい弦を
中心としたした速めの進行は哀しさを内包。そして押し殺して始まる第1主題は
即座に力感を露わにする。感情の高ぶりと鎮静がストレートに音響に反映。
テンポがいいので凭れない。5:29から提示部が反復されるが助長さは感じない。
この反復に3分弱要するのでなかりせば11分台の演奏。
展開部も弦を中心に動感がいい。再現部から終結に至る過程では逞しい。

第2楽章もこのオケの青い勢いが気持ちいい。

第3楽章は沈み込まないテンポで歌う。
感情を隠しながらもここぞという時にドクドク隆起。
オケが自信に満ちた音。

終楽章はくすんだ突進。変な仕掛けをしないのが好感。
終結の晴れやかさも一途。

14:39  4:18  9:23  9:30   計 37:50
演奏  A+   録音 90点

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