クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第3番 S・ザンデルリンク(94)

2014.06.14 (Sat)
メンデルSザンデルリンク
S・ザンデルリンク/ロイヤルフィル(94、LPO)は隠れた優盤。
全体的にノーブルなのだが垣間見せる情念がいい。
指揮者のシュテファン・ザンデルリンクは父クルト、兄トーマスと指揮者一家。
1964年生まれだからこの録音時は30歳。それにしては老成した音楽だ。
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録音はCTCスタジオでいつもながらい伸びのある録音だが、
響きがこの曲にしては多いため全奏時にはワウっと鳴る。
なお、この曲に合わせたのかマイクセッティングは近視的でなく距離感がある。

第1楽章は実に考えられた演奏。アレグロのテンポは通常なのだが
遅い部分はぐぐっとテンポを落とし沈み込む。
ただ、それが極めて流麗に行われるので違和感がない。
序奏が終わり主題が提示される時の物思いそして盛り上がる場面の自然な展開。
なお、4:11~のホルンはロイヤルフルの主席ブライアントが雄渾に吹き効果的。
これは指揮者の指示ではなく勝手にやっているのだろう。
時に木管のパーツが楚々と浮かぶなどなかな巧みな演出。
呈示部の繰り返しは行われる。

第2楽章はテンポは速くないが初々しい。

第3楽章も古典的な均整を見せる。

終楽章も落ちつ置いた運び。地味。
もう少し若いのだから勢いがあってもいいのではと感じる。
テンポは必要に応じて沈み込むのは冒頭楽章と同じ。
終結は爆発はせず抑制する。

16:13  4:24  9:18  10:18   計 40:13
演奏  A   録音 91点

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