クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

メンデルスゾーン 交響曲第3番 ビシュコフ(90)

2014.06.07 (Sat)
メンデル34ビシュコフ
ビシュコフ/ロンドンフィル(90、Philips)は端正で力強い。
時にこの曲が聴きたくなることがある。
梅雨時の何となく晴れない心象風景にこの曲が重なる。
メンデルスコッチ風景
どんよりしたハイティンク盤を探したが同じオケのこの盤が目にとまった。
思いっきりこの曲をロマン派的に粘着的に再現することもできるが、この演奏はそうではない。
軟体動物ではなく背骨がある。

録音はデジタルセッションで強奏時にやや高弦が硬くなる。
フィリップスはもう少しソフトフォーカスかと思ったがここではシャープさもある。
響きは多くない。

第1楽章冒頭の物悲しい旋律が開始された時、少し筋肉質で細みかと思ったが
しっかり歌ってくれる。チェロがいい。
その後も徹底的に弦を主体に意外な逞しさを見せながら高揚する。

第2楽章はそれぞれのパートが生き生きと明快に音を出す。曖昧さがない。

第3楽章の陰鬱な光景も真正面から取り組む。音楽は輪郭を崩すことなく進む。

第4楽章も弦を中心に前進する。コントロールが効いておりむやみなはみ出しはない。
しっかり力感がある。

全体にきっちり仕上げているのだがこの曲に必要な「雰囲気」が見当たらない気もする。

14:20  4:14  11:35  9:42   計 39:51
演奏  A   録音 90点

コメント

こんにちは。
最近、この曲の1楽章の旋律が頭の中をリピートしております。しかし、メンデルゾーンはあまり積極的に聴いてこなかったので、手元にCDがあまりありません。いつまでもクレンペラーとアバドばかりというのも芸がないと思い何か新たに買いたいと思っておりました。安曇野さんの一押しのご紹介、期待しております。
garjyuさんこんばんは。
この曲の序奏から主題呈示はまさにつかみであり
全曲の印象を決定づけますね。
「頭の中をリピート」
まさに私も同様の状態になりましたので
このメモを書いた次第です(笑)

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