クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ 交響曲第7番 ロストロポーヴィッチ(86)

2014.05.22 (Thu)
プロコ57ロストロ
ロストロポーヴィッチ/フランス国立管弦楽団(86、ERATO)は
指揮者がひたすら共感している。慈しんでいる。
抒情性豊かだが、フランスのオケの軽さや洒落っ気もプラス。
最後はしみじみピチカートで終わるのもいい。

録音はパリの国営放送グランド・オーディトリウム。
低域は多くないが、この曲に相応しい新鮮でひんやりとした音響。

第1楽章は慈しむようになつかしむように奏される。
情感がこもっているが節度はある。

第2楽章もロマンティックに歌う。時にしゃくりあげ、微妙に恥じらいためらう。
可愛らしい音楽。

第3楽章も優しく丁寧。メロディの扱いがそっと大事な時を回想するかのよう。
ロシア風の雰囲気がでて懐かしい。ハープやピアノの音がいじらしく効果的。

終楽章はウキウキ始まる。プロコフィエフの「冬のかがり火」のように
これからどこかに出発する嬉しさが溢れている。
しかし、その曲とこの曲の違いは今を生きる青春と過ぎ去った青春の差。
次第に錯綜する動機が混じりほろ苦さも。そして過去の回想。
キュンとなる瞬間。
最後は静かに閉じられなんとも言えない余韻が残る。素晴らしいノスタルジー。

9:36  7:45  6:26  9:24   計 33:11
演奏  A+   録音 92点

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