クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ 交響曲第7番 ウェラー(74)

2014.05.20 (Tue)
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ウェラー/ロンドン交響楽団(74、DECCA)は軟弱に堕さない。
「青春」という副題に惑わされない。メリハリあるしっかりした音楽でプロコの最後の
交響曲を手を抜いた作品として扱っていない。終楽章終結はしみじみ系でなく爆発系を採用。
この路線の演奏ならそれもありかと思わせる。

録音はキングスウェイホールでのセッション。
ウェラーのプロコ全集はこの曲で開始し78年の第2番で終わるが、
録音場所は全て同じで音の傾向は近似。ただし、僅かだが後年のほうが音に
余裕がある。また、音に柔らかさがある。
この曲はLSOだがLPOの曲もありその違いはあるかも。
とはいえ、流石にDECCAで当時の水準は十分に上回っている。
また、大太鼓も近接でしっかり。

第1楽章全体に重量感と現実味。夢幻の世界に広がるよりはしっかりしたタッチ。
テンポは遅くのっしり。各パーツの音は明瞭に聞きとれる。
淡い青春の苦みより、粘着質を感じるのがウェラーとしては意外。
ロジェストヴェンスキーの方が甘酸っぱい。

第2楽章もある意味彫が深い。優しいだけのワルツではない。
テンポの急加速などあり積極的。パーカッションも時に強打。

第3楽章は普通。

終楽章は元気に始まる。ズンズン前のめり。ここでも緩急は思いっきりつけ
速い部分はオケがギリギリ。第1楽章の主題回想もしんみりせずはっきりものを言う。
終結のフォルテと大太鼓のパンチは強固。
個人的にはこの曲に「青春」の回顧を求めてしまうのでちょっと立派過ぎ。

10:12  7:41  6:49  8:43   計 33:25
演奏  A-   録音 89点

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