クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

吉松隆 交響曲第2番 外山(91)

2014.05.13 (Tue)
吉松隆外山第2番
外山/東京フィル(91、CAMERATA)は熱演の初演の記録。
新作をこれほど完成度高く演奏されたら作曲家は満足ではないか。
91年当時、作曲家吉松がどれほど認知されていたか知らないが、
演奏終了後の大拍手は、曲の分かりやすさとともにこの力演に対する称賛だ。
藤岡盤の完成度は高いが
今ここで音楽が生成している生々しさと汗ではこの盤も捨てがたい。

録音は東京文化会館でのライブ収録で客席ノイズはあるがオケの音は大変立派。
シャンドス盤がスッキリ系とするならばこちらの方が分厚い。
マイクのセッティングが弦の近辺にあるのではないか。ピラミッド的。
東京文化会館の音響的不利を感じさせない。

第1楽章は極めて真摯で重厚。音の綺麗さでは藤岡盤だが
激しく崩落するような場面の迫力はこちらも相当。無骨な力がずっと横溢する。
初演らしい気迫が感じられる。

第2楽章もアクセントは外山の方が効いており、無音部分の効果も含めて
和の奏法・音楽という印象。
流麗さでは藤岡の方が肩の力が抜け、かつ英国のオケということで勝り洋風。

第3楽章のヴィブラフォーンなどが録音の関係で奥にあるのがもったいないが、
金管・パーカッションによるパワフルな音は素晴らしい。
外山はこの楽章に自身の有名曲「管弦楽のためのラプソディ」を
重ね合わせたに違いない。思い切った大迫力だ。

14:59  8:29  7:50  計 31:18
演奏  A   録音 91点

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