クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ ロメオとジュリエット サラステ(96)

2014.04.02 (Wed)
ロメオサラステ
サラステ/トロント交響楽団(96、Finlandia)は独自の編曲。
演奏自体はキレがよく、オケも好調で鳴りがいい。
但し、サラステの編曲がかなり細切れのため
この曲をじっくり味わおうという向きには欲求不満。
一方、一口サイズでテンポよく御馳走を食せるという評価もできる。

録音はトロントのロイ・トムソンホールでのセッション。
クールな音をホールトーンが優しく包む心地よい音。
癖がなくバランス、センスがとてもよい。低域もしっかり。

全体60分ほどが26曲に分割されているが半数近くは2分に満たない。
バレエの進行順に全曲から聴きどころを自由にカットして次から次に
呈示してくれる。曲の終結などは短くするために独自の終わり方をしたり
することが頻出。よって、この曲を聴きこんでいる人にとっては
突如終わってしまう結末に驚かされる羽目になる。

演奏はスカッとしたもので気持ちがいいが、先述の通り、
ノッて来たところであっさり終了。全編を通してテンポは軽快で、
表情はもってまわったところがない。
あっさりしているが、ショルティのような情感の欠如は感じない。

ともかく、この小品の集合体を聴いていると
プロコフィエフの天才を感じないではおれない。
硬軟使い分けながら親しみやすい曲を惜しげもなくよく散りばめたものだ。
あれよあれよ言う間に一時間たってしまった。
バレエの順序に従っているがバレエを想定した編曲・演奏ではない。
ザッハリヒともいえる表情だが演奏は充実。何とも不思議。

計 60:24
演奏  ?A?   録音 93点

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