クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ ロメオとジュリエット(抜粋) ショルティ(92)

2014.03.24 (Mon)
ロメオショルティ2
ショルティ/シカゴ交響楽団(92、DECCA)は中途半端。
全曲から抜粋で第1幕を中心に編曲されているが、選曲・演奏ともに不満が残った。
前半は抒情的な曲が多いのだが紋きりで、迫力あるはずの後半も煮え切らずに終わる。
70年代のこのコンビなら、この曲に相応しいかはともかく、もっと弾けていたと思う。

録音はシカゴ・オーケストラホールでのセッション。
鮮明で左右にくっきり分かれたクリアー系。以前のデッカほどのオンマイクではないが
弦など硬質なほう。ホールトーンは必要最小限。

導入曲から優しい雰囲気を漂わせて、ショルティの70年代の雰囲気と異なる。

第1幕からは7曲メドレー風に27分連なる。
全体はゆったり比較的淡々と進む。大きな音のする場面はなく、リリシズム湛えた
音楽なのだが硬質感がついて回る。
終曲の「愛の踊り」はやたらと弦や木管にヴィブラートがかかり少しわざとらしい。

第2幕は決闘場面からで、本領発揮。金管やパーカッションが切れ味よい。
しかし弾むようなリズムとは違う強面音楽。
マーキュシオとの決闘と死の場面は大きい音が出ているが
演出は比較的シンプルでど迫力とはならない。
打楽器のヴォリュームを含めた低域の量感が少ないことも要因。

第3幕は爆発的な導入部の後ジュリエットの部屋のシーンが続くが
ヴィブラートヴァイオリンのソロ以外はどうも単調。

最後の第4幕からエピローグの「ジュリエットの死」も無理やり
物語を終わらせるように演奏される。

この盤は古典交響曲とのカップリングで1時間にも満たない収録時間。
この点も不満が残った。
これならばもう少しロメオをちゃんと録音しても良かったのではないか。

計 46:00
演奏   B+    録音  90点

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