クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 プラッソン(89)

2014.03.11 (Tue)
幻想プラッソン
プラッソン/トゥールーズ・カピトール管弦楽団(89、EMI)は
地味だが雰囲気がある。
トゥールーズはフランス南東部でスペインにも近いフランス第五の都市圏。
オケは決して洗練されているわけではない。
コルネットもリピートもなく昔ながらの演奏様式を普通にやっている。
でも手を抜くことなく終楽章では馬力を見せる。

録音はトゥールーズのHalle-aux-Grainsでのセッション。
響きは多くなく広大なホール感はない。フラットで自然な感じの録音。
低域の量感・パーカッションの明確さもう一つ。

第1楽章の出だしを聴いたとたん独自の空気感。
インターナショナルでもなくかといって無添加水でもない。
しなやかに流れる弦は流動感を持つ。
強引に角張ることなくスムーズに夢から情熱に展開。
木管と弦のバランス感覚は絶妙。弦だけとっても、
主旋律だけがシンプルに強調されるのでなく、
サブパートの浮かびあがらせ方が素晴らしい。
速めのテンポで駆ける。

第2楽章は妙な作為はなく適度なテヌートをかけながらも自然な感じ。

第3楽章は端正に進む。音楽はダレることがない。

第4楽章は相応にパワーを見せる。弦を強めに弾かせて金管を
そこそこにしているのでギンギラにならない。

終楽章はパワー全開。弦も金管も頑張る。重心が低く浮つかない。
鐘は小さめの鐘なので高域に寄る。
その後の怒りの日の吹奏がなんとも図太い。これは聴きもの。
特筆すべき表現や性能はないが最後は勢いを加速させる。

13:38  6:14  16:04  4:39  9:35   計 50:10
演奏  A   録音 90点

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