クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 ミンコフスキ(02)

2014.02.28 (Fri)
幻想ミンコフスキー
ミンコフスキ/ルーブル宮音楽隊&マーラー室内管(02、DG)は現代と古楽の混成。
しかし奇を衒ったようなところはなく、音楽自体が素晴らしくレベルが高い。
資料だとオケは全85人で50人がマーラー管(弦だと3分の2)。
全員が金属弦のためガット弦の音ではない。
トロンボーンとコルネットはピリオド楽器。太鼓は子牛の皮。
第4・第5楽章ではテューバではなくオフィクレイドを使用。
現代オケをベースに古楽が味わいを添えている感じ。
そうした編成上の興味よりもミンコフスキのセンスの良さが光る。
典雅さではピカ一ではないか。

録音はシテ・ドゥ・ラ・ミュジックにおけるライヴ録音。
ウォームトーンで柔らかい。極めて自然な音。音場も適切。客席ノイズはほとんどない。

第1楽章はノーブルに歌う。ノンヴィブラート奏法とは言えない。
レガートで優しく肌を撫でる。初々しい躍動感もある。
まどろみから情熱への移行も雰囲気がよい。
その後も、荒れることなく感情をむき出しにせず、しかし呼吸感ある意志を持って紡ぐ。

第2楽章はしなやかな美しさ。左右から奏でられるしっとりした弦に聞き惚れる。
コルネットはなし。誠にセンスがいい。

第3楽章は長い。20分弱の時間。おっとり繊細。
ひと呼吸ひと呼吸、大事に大事にひっそり音楽を仕上げる。
全休止の無音を効果的に使う。

第4楽章はホルンのゲシュトップを伴い開始。
オフィクレイドのビリビリ音が面白い効果を出しそこそこ騒がしい。
低域が充実しているので安定感がある。

終楽章は徐々に勢いが出る。
鐘は音程感もあり良い音。怒りの日のオフィクレイドのこもった音色が味わいがある。
終結に向けて音楽が昂進し前のめりになる。
終結は速度を速め、ヴォリューム感を出し一気に駆け抜ける。

16:01  6:18  19:34  6:26  9:18   計 57:37
演奏  A+   録音 91点

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