クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 ロジェストヴェンスキー(71)

2014.02.05 (Wed)
幻想ロジェベン
ロジェストヴェンスキー/レニングラードフィル(71、BBC)は第4・5楽章。
この楽章が強烈過ぎて前半の楽章はどうでもよくなる。
今では絶対聴けない系の爆音。耳に痛いブラス。
ロジェベン40歳の記録で、西欧にいないタイプの音響を出す指揮者は一躍有名に。
だが、彼もこの後残念ながら紳士になってしまう。

録音は英国ロイヤル・アルバートホールでのプロムス出演時のライブ。
プロムスならではのノイズはあるがその代り終演時の熱狂もまたプロムス。
前半の繊細な音を扱う部分ではこの遠めの録音では拾いきれていない。
マイクセッティングが客席上空な感じ。
ただし、後半ではマイクが至近距離でなくて良かった、と感謝することになる。

第1楽章は客席ノイズの中始まる。
その後は比較的落ち着いたテンポで虚仮脅しもなく進む。
しかし、感情が爆発する:11:20辺りからはロシアンブラスとパーカッションが
1分強鳴り響く。すぎるとあれはなんだったんだろう、的な対比感。

第2楽章はハープをよく鳴らしながら弦が表情豊かに舞う。

第3楽章は基本まっとう。
8:13と14:37からの雷鳴のティンパニを聴けば良い。

第4楽章は客席がまだ休憩中にいきなり始まる。紋きり型で荒くれ者の行進。
トロンボーンとティンパニのとんでもない強奏強打。
デリカシーとかいう言葉は存在しない。

終楽章も最初の一分半ほどはいい。
その後の百鬼夜行状態になると美感無視の音が飛びこむ。
とにかくどうしてブラスはここまでバリバリ無慈悲な音を出すのかと思う。
それに比べると鐘の音はずっこけるくらい調子はずれで大人しい。
アンサンブルはラフだが演奏者が気にしていないのでどうでもいい。
怒りの日の旋律をこれほど怒って吹いた例はないだろう。
最後は太鼓とブラスしか聴こえない時間帯が続き終る。
そして聴衆のこれまた音楽会では聴いたことないような歓声が待ち受ける。
ただひたすらでかい音は人を興奮させる、ということがよくわかる。

14:05  6:25  16:20  4:32  10:10   計 51:32
演奏  痛   録音 83点

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