クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第8番 ラトル(02)

2014.01.22 (Wed)
ベトラトル78
ラトル/ウィーンフィル(02、EMI)は手練手管。
私は正面突破の男らしい演奏が好き。
この演奏のチャレンジ精神は買いたい。しかし、それが心の底から出た探求ならば
心を打つのだが、小手先や過去のチャレンジの寄せ集めに聴こえるところが残念。
この時代にベートーヴェンの全集を作るということは相当なプレッシャーなのだ。
屋上屋では期待を裏切る・・・ラトルは大変だ。
この指揮者の今後の昇華を期待したい。

録音はムジークフェライン大ホールでのライブ。
ホールトーンは十分だが舞台前方の弦がマイクに近接している。

第1楽章を最初に大音量でヘッドフォンで聴き始めてキンキンする弦に
驚いてストップ。スピーカー試聴に切り替えた。
これはEMI録音とともに強圧古楽器的奏法を取り入れたことの両方に要因がありそうだ。
演奏は勢いがある、があっちこちに手が加えられてる。
ノンヴィブラートでもないが、弦の持続音が古楽器的に弓なりになる。
色々繰り出してくるのは面白いが、
乗り切れずにだんだんしらけてきている自分を発見する。

第2楽章も各フレーズ毎に表情がつく。正直煩わしい。
メロディアスに優しく歌ったかと思うと、決然としたプレスト&フォルテ。
最後の木管のテヌートはイヤらしい。

第3楽章も素朴ではない意図に満ちる。極端なスフォルツァンド。

終楽章も勢いがある。しかしそれを削ぐ小細工が見え隠れするのが残念。
演奏終了後、ジャケットを見てはたと思いだす。
あ、ウィーンフィルの演奏だったのかあ。

10年以上経って今でもラトルはこんなベートヴェンなのだろうか?
違う気がする。

9:29  3:59  4:45  7:42   計 25:55
演奏  ?  録音 89点

コメント

物足りない
聴きなおしてみました。
軽妙な演奏ですが、満足するには至りません。
第2楽章の弦の美しさとか、聴きどころはあるのですが
迫ってくる「力」が欠けている気がします。
とても頭の良い人だと思いますが、それと感動とは別でしょうか?

No title
この時はまだ迷いの時期ですかね。
ただ、全般的にベルリンのシェフに就任してから、以前の覇気が薄らいだような。難しいものです。

管理者のみに表示

トラックバック