クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第8番 ブロムシュテット(78)

2014.01.11 (Sat)
ベト全ブロムシュテット
ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン(78、BRILIANT)は響きわたる木質感。
ウィーンのそれとは違うドイツの渋く力強いオケの音が魅力。
解釈自体は変哲ないが、オケが凄すぎる。指揮者はそれを最高に出し切った点で評価される。
録音会場の特性と相まって豊かな音楽を作る。録音会場は大切な楽器なのだ。

録音はドレスデンのルカ教会のアナログ・セッション。
柔らかな残響がふくよかな印象を与える。
全奏から音がやみ木管が出てくるところなどの響きがとても綺麗。
非常に素直な印象。
なお、併録の75年の7番はハイ上がりで弦が硬調。ティンパニの輪郭が甘い。
録音会場は同じなのでこの音質の差は何だろう?
8番の方が深みある録音で上。

第1楽章は力感を持ちながら、堂々とした進行。
決してヒステリックになることはないが、全奏時のパワーは相当なもので
打音の堅いティンパニ(ゾンダーマン)が引き締める。男ここにあり。

第2楽章は前楽章に比して速めのテンポ感。木管と弦の掛け合いのなんと端正なことか。

第3楽章はリズムをはっきり打ち出し弦・打ともに鋭角。それをルカ教会が調和させる。
トリオのホルン(ペーター・ダム)の音色が滋味に溢れてぐっとくる。

終楽章のこのオケの弦楽の引き締まった音に快感を感じる。
録音が良いため一つもキンキンせずに味わえる。
(同年録音のヨッフム/EMI盤などは弦の音が硬い)
演奏はインテンポで堂々とした正攻法で押し切る。
正統派の中でもイッセルシュテット/ウィーンが柔ならばこちらは剛だ。

10:02  3:56  4:47  7:50   計 26:35
演奏  A+   録音 92点

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