クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 ビーチャム(59)

2013.12.26 (Thu)
幻想ビーチャム
ビーチャム/フランス国立放送管弦楽団(59、EMI)は二度目の録音。
57年に同じコンビでモノラル収録しているがすぐに再録しているのはどういうことか。
彼の楽器であるロイヤル・フィルを使わずわざわざフランスのオケで録音している。
よほどのこだわりだ。この特有の音色が欲しいかったのだと思う。
演奏はおおらかで開放的。
ごちゃごちゃ言わんとベルリオーズ協会会長の俺の演奏を聴け、と言わんばかり。

録音はパリのサル・ワグラムで行われこの会場らしい乾いた少し金属的な響きがする。
保有盤(2003リマスター)は鮮明だがややハイ上がり。弦が硬調になる部分がある。
Art盤の方が角が丸いか? 

第1楽章とろーりとした始まりそしてかすれるような弦、
4:30からのフレンチなホルンの音色に酔う。
しかしアレグロの情熱の部分に入るとテンポが快速になり元気に進む。

第2楽章も続いて力強い。弦がかなり強圧でギンギン鳴る。

第3楽章の冒頭のコールアングレとオーボエの掛け合いはフランスの丘陵を彷彿とさせる
(と勝手に思う)。
この楽章の管は強奏させられているが独特の雰囲気を持つ。
弦もグイッと強めに入り神経質ではない。

第4楽章は低弦の生々しい唸りから入る。リピートなしのインテンポで堂々の行進。
あっけらかんとした金管の吹奏はラテン的。

終楽章は各楽器がメリハリが強烈。しかし鐘だけはチャーミングで上品。
えぐりの効いた弦や痛いほどに鳴るラッパ。痛快豪快親父の演奏だ。
なお、併録のロイヤルフィルとの序曲集の方が金管などよほど音が洗練されている。
しかし、ビーチャムは独特のフレンチブラスの音鳴らしたかったのだ。

12:44  6:45  16:57  5:18  10:44  計 52:28
演奏  A  録音 85点

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