クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 マッケラス(94)

2013.12.25 (Wed)
幻想マッケラス
マッケラス/ロイヤルフィル(94、LPO)はしゃきっとしてる。
一貫した力感が痛快。
単調と言えばそれまでだが、ここまで鳴らし切ってくれれば言うことはない。

録音はCTCスタジオのセッションで鮮明かつ透明な音。
ホールトーンも十分で伸びやか。全ての楽器の鳴りがよくわかる。
突然逸れるが、なぜEMIはこのレヴェルの録音ができないのか。
自社のアビーロードスタジオに拘りすぎて多くの名演を台無しにした罪は重い。

第1楽章は筋肉質で硬質で推進力がある。対向配置の弦の掛け合いなども効果的。
小細工はなしでともかく突き進む男性的な演奏。

第2楽章のワルツも背筋の伸びた爽やかな力感がある。
ここでも弦の掛け合いが素晴らしく録れている。
ハープはそれほど浮き上がらない。初々しい朝の音楽。
コルネットのオブリガードが入るが
終結のホルン(J・ブライアント)が豪快に出張ってくるのが笑える。

第3楽章も明快だ。少し明快すぎるかも。弦の力感はかなりのもの。
速めのテンポで竹を割る様な剛直感がある。

第4楽章はロイヤルフィルの自慢の金管軍団が活躍。
トランペットは当然だがホルンのミュート、チューバの上昇音階などなど
聴きどころが満載。

終楽章のチューブラベルは大きめに入り印象的。音階を重視すると鐘よりベルになる。
その後もそれぞれの音が粒立ちめくるめく世界。
録音が悪ければつまらない演奏という評価だったかもしれないが
音響の饗宴を素直に楽しみたい。

14:36  6:05  15:49  6:52  9:54   計 53:16
演奏  A+   録音 93点

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