クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 モントゥー(30)

2013.12.24 (Tue)
幻想モントゥー1930
モントゥー/パリ交響楽団(30、M&A)は数あるこの曲の録音の最初期。
モントゥーは、SP・モノラル録音としてはこのパリ交響楽団(1930)と
サンフランシスコ響(1945)を残し、LP期に再びサンフランシスコ響(1950)
80歳を超えてからウィーン・フィル(1958)、コンセルトヘボウ管弦楽団(1962)、
北ドイツ放送交響楽団(1964)との録音がある。
この曲をこれほど録音した人はいないはず。
また、パリ交響楽団は1929年パリの有志により設立され、モントゥーが常任と
なったが、世界恐慌の中1938年に解散した幻の団体。
この演奏を聴く限り編成は小さいが十分立派なオケだった。

録音はパリのサル・プレイエルでの収録。
当然SP復刻のため音は貧しく響きもちゃちい。
サーというヒスに加え時折ポツポツ音。

第1楽章は後年のモントゥーと異なりかなり速く率直。
軽身でありパリの懐かしい音がする。リピートはしない。

第2楽章も速いテンポで颯爽としている。

第3楽章ももったいぶったところはない。
音量が薄いためものすごくうらぶれた雰囲気が出ている。

第4楽章もリピートなしの直截的表現だが微妙なテンポ変化を加え
既にこの曲を手中にしていた貫禄。
最後の音が伸ばされずドンと終わる。

終楽章は速い。鐘の三つ目の音に変な音が混じる。
軽やかにさっさと行く。管楽器もキュルキュルと面白い音。
最後は凄い勢いでたたみこみ潔く終わる。

当時は全体としてザッハリッヒでさっぱりした表現だったのだ。
演奏が肥大化ロマンティック化していくのは
戦後ステレオ期以降なのだと感じた。

12:53  5:47  15:54  4:32  9:03   計 48:09
演奏  参  録音 70点

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