クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 デュトワ(84)

2013.12.17 (Tue)
幻想デュトワ
デュトワ/モントリオール交響楽団(84、DECCA)は優等生以上。
フランスの交響曲であることを感じる粋でおしゃれでパリッとしている。

録音は聖コスタシュ教会でのセッションだが極めて精緻で輝かしいが、
今から見ると少し硬質が勝っている。
分解は素晴らしく、低域は強調しないが十分。

第1楽章は繊細な入り。弱音がシルキートーンで切なく美しい。
バランスよくしゃれた雰囲気。しっかり細部にまで手が入っている。
でも決してこてこてしないノーブルさ。

第2楽章も軽やかで生き生きしてフレッシュ。

第3楽章は品のいいイングリッシュホルンとオーボエの掛け合い。
17分かけたゆったりした音響の妙。丁寧に織られる。

第4楽章もグロにはならず明るく弾む。
そうした点ではギロチン的描写ではなく純粋音符再現。きまる。

終楽章も間然とするところがない。
破天荒さがないのが物足りなければミュンシュに行くしかない。
鐘はチューブラベルで軽い。
全ての表情は大げさにならないようにコントロールされているが、
何か香る様なものがあるのはなぜだろう?
歯切れがよくて、低域を妙に強調しない。
インテンポの中に微妙なユレと表情を盛り込んでいる。
フランスソースの隠し味があるのだ。

15:50  6:37  17:05  4:55  10:28   計 54:55
演奏  A+   録音 91点

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