クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベルリオーズ 幻想交響曲 ミュンシュ(67)

2013.12.15 (Sun)
幻想ミュンシュパリ
ミュンシュ/パリ管弦楽団(67,EMI)は語りつくされた盤。やはり特別な演奏。

録音は今の水準と比べると全てが劣るのだろうがこの演奏の迫力の前に
録音の粗さすらもプラスに聴こえる。基本的にオンマイクで響きが過多ではない。
案外明晰だが弱音部のヒスは仕方ない。しかし、強烈な最強音でも潰れないのは良い。

第1楽章からくっきり隈取り。アンサンブルは完璧とは言えないがオケが波打つ。
時折妙な熱風が吹く。弦のアタックは鋭くフォルテはかなりの強圧。
ホルンはこのころのパリ管の独自音。管系はみんな独自音だ。
それにしても指揮者がこの曲を完全に手中に収めている自在な抑揚には唖然。
叩きつけ慰め弄んで終結。

第2楽章も舞踏会がすでに嵐。

第3楽章はちょっといま聴くと煩すぎないかとも思う。
狂気が前面に出すぎているようで。
なお、コールアングレが前面、オーボエが遠景という距離感や
弦の左右の掛け合いなどステレオ効果抜群。

第4楽章の冒頭のティンパニの強打は皮が破れそう。金管はやりたい放題。

第5楽章は白眉。全てに力感が漲り異様。各楽器が血を噴きそうな音の出し方。
この音楽と演奏は狂気。
灼熱の炎のようなこの演奏が出てしまったあと
幻想の演奏は別の方向性から攻めざるを得なくなる。

13:47  6:14  14:48  4:29   9:46   計 49:04
演奏  S   録音 86点

コメント

たびたびすみません。

幻想交響曲もずーと理想の盤探しています。
この盤は良いのですが私は歪みっぽい録音が苦手であまり聞かなくなって他を探しています。
この直後のライブ盤は更に熱い演奏でしたが今度は指揮者のかけ声とうなり声が…。
双璧をなすと言う事でフレスティエを買ってみましたが、あまりに早くて室内楽的
であればあれで面白いのですが一寸嗜好と合致せず…
ロトは演奏以前に強奏での歪みぽい音が駄目でした。(DL購入のせいかもしれません)
バーンスタイン&フランスはおっしゃる通り後半は演奏は好みですが録音が…。
個人的にロジェヴェンの才気煥発の頃orライブは大好きなんですが、これはロシアンブラスがやり過ぎ…。
インマゼールはピアノ意外印象にのこらず。

と幻想交響曲を探す度は続きそうですので他のご紹介記事参考に色々聴いてみたいと思います。

論より感覚さん
ミュンシュは確かに録音が古くなってますね。
計算外のことをやるこの指揮者好きなんです。

幻想で全く違うタイプの演奏で予想外によかったのは
ドホナーニが思い出されます。
世評はどうなのかは分かりませんが
個人的好みですね。


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