クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ショスタコーヴィッチ 交響曲第10番 ベルグルンド(75)

2013.11.08 (Fri)
ショス10ベルグルンド
ベルグルンド/ボーンマス交響楽団(75、EMI)は何かに耐え抜く。
全般的に遅いテンポで振幅の幅も大きくない。
アンサンブルの精度も高くなく、アクロバティックな点でも楽しめない。
よって、この曲にあまり興味のない人にとっては退屈かもしれない。
しかし、独自の道を行く演奏であることは確か。

録音はサザンプトン・ギルドホールで音は少し霞む。
ホールトーンは多くないがデットというほどではない。
アナログ録音であり微小なヒスはppで残る当時の標準水準。

第1楽章は25分とたっぷりの時間をかける。
弛緩ギリギリのテンポの中で弦の綾が織られる。
感情はあまりおおげさに盛られず淡々と進む。
中盤以降のフォルテッシモはド迫力で粘り腰。
持続音が耐え抜く気持ちを表す。テンポが遅いので息詰まる様な雰囲気も。

第2楽章は管理された音でなく、自在に荒れた感じ。

第3楽章前半ははひんやり。
弦のスタッカートがニールセンのそれと似ている。
ひっそり感をベースに突如挿入される踊りも変動する妙なテンポ。

終楽章のアンダンテは脱力感。
アレグロはオケの非力が出る,
というか、指揮のわかりにくさが演奏に反映。
ここでのテンポは一般的な速さを確保すべくオケが必死。
しかしゴール直前で弦と木管があわずに危うい状態になったところ
ティンパニの轟音がかき消して一命を取り留める。本物のスリルだ。

25:19  4:13  11:52  12:51   計 54:15
演奏  A-   録音 86点

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