クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R・シュトラウス 4つの最後の歌 カナワ(90)

2013.10.30 (Wed)
R4カナワ
カナワ/ショルティ/ウィーンフィル(90、DECCA)は明快。
ムード的に没入をさせずにしっかり聴かせる。
しかし、この曲に期待する陶酔感、黄昏感はそっくり削除されている。

録音はウィーンコンツェルトハウス大ホールでのセッション。
スケール感はほどほどで響きは抑制。オケは明確に捉えられ曖昧さがない。
演奏方針と沿っている。

「春」の冒頭を聴いておやっと思った。木々を揺らす風が描写されている。
歌もそれに合わせて表情豊か。積極的な意識。

「9月」はアクセントをしっかり効かせ前進性を持った音楽。
アップテンポのビート感と開放的な歌が私には違和感。

「眠りにつく時」はより一層はっきりしている。歌唱もオケも目指すところは同じ。
退廃の彼方に音楽を追いやるのでなくきちっとした矜持を示すのだ。
ヴァイオリンもオンマイクでせかせか。

「夕映え」の出だしからはっきりくっきり。ショルティ健在。
前年プレヴィンが同じオケと録音した演奏とは全く響き自体の性格が異なる。
演奏時間は6:17と保有盤最短。
過去を振り返り余韻に浸る趣はない。
雲雀の囀りも遠景ではない。
現実世界を意識をはっきり持って奏で切る。

3:15  4:33  4:50  6:17  計 18:55
演奏  B+   録音 91点

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