クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R・シュトラウス 4つの最後の歌 ピエチョンカ(99)

2013.10.29 (Tue)
R歌曲全曲
ピエチョンカ/ハイダー/ニースフィル(99、NIGHTINGALE)は淡く儚い。
本盤はこの作曲家の管弦楽つき歌曲全曲集の中の一枚。
重いロマンの霧の中からこの曲を連れ出しインティメートで愛らしい曲とした。
ピエチョンカはR・シュトラウスに傾倒してのだろう。
テンポは総じて速いが、共感し慈しむように優しく歌う。

録音はフランスのニース・Jedrinskyホールでのセッション。
オケも音場もこじんまりしているが、それに似合った録音。
スケールは小さいが綺麗な音。

「春」を聴いたとき他盤とまるで違う室内楽的なセンスを感じた。
テンポはさらさら流れるが乱暴な感じはない。
最初は戸惑うがこのような親密感もよいと思い始める。

「9月」になると一層その思いが強くなる。効果を狙わずひたひたと迫る。

「眠りにつくとき」は話しかけられているような距離感。
ことさら憂愁を前面に出さず密やかに思いを語る。
これはこれでとてもよいではないか。
歌唱は自然で押しつけがましくない。

「夕映え」は7分を切るタイミング。でも速いと思わない。
厚ぼったくロマンティックな演奏を目指していない。
独自の靄の立つような幻想性を持っている。
この曲に新たな視点を加えてくれた。
(そういえば森麻季とP・ヤルヴィの実演もこじんまりしていたが、
さらさら透明感が高かったのが思い出された)

3:00  4:23  4:33  6:55   計 18:51
演奏  淡A   録音 91点

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