クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R・シュトラウス 4つの最後の歌 シュワルツコップ(65)

2013.10.25 (Fri)
R4シュワルツコップ
シュワルツコップ/セル/ベルリン放送交響楽団(65、EMI)はセピア色。
声色と表情は今となってあまり見られない歌唱。
好き嫌いが出そうだがハマると何とも言えない味。
そして指揮と木質の落ち着いたオケの音色は最高だ。

録音はベルリンのグリューネバルド教会でしっとりした音。
オケと歌のバランスもよく曲を堪能することができる。
鮮烈ではないところがむしろ曲にあっているのだ。

「春」はシュワルツコップの表情の多彩さに驚く。
最初は二人の歌手が歌っているのかとすら思う。
高貴に飛翔したかと思うと、少女のあどけなさを纏う。
高~中~低域で声の質があっという間に変わる。
歌詞に合わせて変えているというわけでなく
裏声の多用なのではないか。
不思議な体験と思っているうちにおわる。

「9月」も同じだ。感情移入が激しいというわけではない。
しかし夢見るようなオケは一貫して素晴らしい。
ここではゆったりしたテンポで秋を表出する。
だんだん歌手の癖に慣れて曲に浸り始める。

「眠りにつくとき」は登り詰める歌唱に年輪を感じさせる深みを
漂わせる。何とも言えない気品。

「夕映え」は少し多めに表情を湛える。
それがオケと一体になった大きな呼吸感であるため違和感は感じない。
なんといい曲なのだろう。

3:38  5:18  5:20  8:19   計 22:35
演奏  懐A+   録音 88点

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