クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R・シュトラウス 4つの最後の歌 ヤノヴィッツ(73)

2013.10.13 (Sun)
R4歌ヤノビッツ
ヤノヴィッツ/カラヤン/ベルリンフィル(73、DG)は理想。
清らかで抑えた感情が心に沁みる。オケも端正で出しゃばらず美の極致。
最初に聴いたのがこの演奏だったのが良かったのかどうか。
この後はこの演奏を超える演奏を探しているようなものだ。
感情移入を押さえ秘め、表面はクールトーン。
より情感を深くした演奏に心ひかれることもあるが、
何度か聴いているとこの演奏に戻ってくる。

録音はベルリン・イエスキリスト教会のひんやりシルキートン。
帯域は広くないがバランスの良い綺麗な音。

「春」はすっと来る。ヤノヴィッツの美声が透明な空気に合わせて空から放射。

「九月」は秋色が差し込む。でもヨレることなく清潔な歌が続く。
声はすでに楽器になっており歌詞を超越。終結の抑制の効いた美しさは儚い。

「眠りにつくとき」はゆったりとしたテンポで清らかなヤノヴィッツの声が
オケとブレンドして響く。この演奏の白眉。
保有盤最長のテンポだがまったくだれない。どちらが出しゃばるわけでなく。
星のまたたき音が聞える。
ヴァイオリンの上昇音とヤノヴィッツの飛翔を聴く時鳥肌が立つ。

「夕映えの中で」は最初はしっかりした音を両者が出している。
前曲に酔っていたところにこの曲の冒頭の大きな音はこの演奏のちょっとした驚愕。
意を決したのだろう。テンポはすっきりしており保有盤で最短。
ゆえに沈み込む感触では他の演奏がある。
しかしこのさっぱりした演奏に不満はない。
諦観を超えた絶対的な美を見せ付ける。

4:03  4:49  6:13  7:05   計 22:10
演奏  S   録音 90点

コメント

最高傑作
うっとりするほど美しい声とオケですね。
何度聴いても良いです。
これ以上書けません。
シュトラウスの最高傑作ではないでしょうか?
Rシュトラウス
この曲はほんとによいですね。
多分若い時にはここまで分からなかったと思いますが。
また、オーボエ協奏曲も何ともしみじみ軽やかですね。

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