クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ショスタコーヴィッチ 交響曲第10番 オーマンディ(68)

2013.08.31 (Sat)
ショスタコオーマンディ10
オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(68、SONY)は終楽章以外は意志的。
聴き始めてこのコンビからこれだけ深刻なメッセージはなかなかない、
と感じていたが終結で単に鳴らすだけになってしまう。
これは何か深い意味があるのだろうか?単に力が抜けてしまったのか?

録音はフィラデルフィア・タウンホールで音場適切。
左右拡がり低域から十分に録れている。
CD化ではヒスは巧く処理されている。

第1楽章冒頭からじっくりフィラの弦を味わうことができる。
低弦がしっかりアクセントを刻むので深みが出ている。
木管も好調。中盤の盛り上がりもキレがある。
弦の圧が強く金管が隆起する。意外なところで力を込めたりで
この楽章の終結まで気が抜けない。事なかれの演奏でなく意志が漲る。

第2楽章はスピードはそこそこだが弦のアクセントは決然としている。
音量の迫り方も重量級。押し寄せる感じ。

第3楽章も予想外の深刻さ。
かなりオーマンディは意志を持って表情をつける。
スコアをただ、鳴らしているわけではない。共感がある。

終楽章も冒頭の低弦が意味を感じさせる。
しかし、アレグロに入ると音楽が全体に軽くなってしまう。
カットもある。緊迫感が緩む。
この曲のもつ問題点、終楽章の軽さがそのまま出てしまった。

21:59  4:22  11:18  12:42   計 50:21
演奏  A   録音 89点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック