クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ショスタコーヴィッチ 交響曲第10番 カラヤン(66)

2013.08.11 (Sun)
ショスタコカラヤン10旧
カラヤン/ベルリンフィル(66、DG)は完成度がすでに高い。
カラヤン/BPO盤は正規にはこの後のモスクワライブ盤(69年)と
デジタル盤(81年)があるが基本的に解釈は変わりない。全てがハイレヴェル。
よって録音の差で選んで良いと思う。

録音はベルリンイエスキリスト教会のセッションでたっぷりした音場感。
ヒスは残るが低域からどっしり流麗な音。分離よりも大河の流れに重点。
個々の楽器はやや遠い。

第1楽章冒頭からベルリンの重厚な弦が深く入る。
絡む管もくすんだ音色で暗澹たるムード。
テンポはモデラートを維持しながら、表情は気迫に満ちていて、恐ろしいほど。
最強のフォルテでは粘りを効かせながらベルリンが咆哮。
非力な者の絶叫でなく、威厳と実力あるものが時に恫喝する、
それは誠に深く恐ろしい。
限界や底がどこにあるのかわからない恐ろしさ。
最後は教会の空間の中に吸い込まれる。

第2楽章は81年盤でもそうだが、このスーパーオケのスーパーさ
加減が半端でないことを見せ付ける。必死さはなく整然と無慈悲な大音量。
一糸乱れず平然と攻める。
聴く側は、救いがなく窒息しそうになる。

第3楽章も量感のある音で寂しさよりも威圧を感じさせる。

終楽章の最初のアンダンテはゆったり。管が惚れ惚れする美しさ。
アレグロに入ると機関銃でいいようなところを戦車でやってしまう。
オケの曲芸を見ているような凄さで目の前を通過。
この演奏方針を聴くなら、やはり録音の良い81年盤に軍配。

21:47  4:05  11:16  13:39   計 50:47
演奏  A   録音 88点

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