クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ショスタコーヴィッチ 交響曲第7番 バルシャイ(92)

2013.07.28 (Sun)
バルシャイ全集
バルシャイ/ケルン放送交響楽団(92、WDR)は全集の第1号。
この前の年にユンゲ・ドイチェとの熱演ライブがある(BIS)。
このライブと比べると心底の情念よりも美しく整えた感が強い。
どうせこの曲を聴くなら興奮したい、という向きには別の演奏もある。

録音はケルンのフィルハーモニーでセッションで、聴衆がいないため
響きは多め(第3楽章で咳き込む人がいるが聴衆??)。
また、放送局収録なので素直な感じのマス録音。
変な色付けはないが細部はやや甘く色香もない。

第1楽章はスッキリしたテンポで衒いがない。行進の場面の真面目な印象。
盛り上がり音量は相応にあるが、熱気みたいなものはあまりない。
そのため手に汗握るとはならない。

第2楽章はヤルヴィより速い。音を短く切りスッキリ。
古典派音楽のよう。もしくはプロコフィエフの1番に通じる擬古典。

第3楽章も静謐を大事にした美しい演奏。木管の掛け合いが清々しい。
ただ、中間の盛り上がりは真の情感に欠けているように思う。

終楽章はバーンスタインの旧盤と同タイムだがそこから受ける感興は異なる。
猛スピードでカーブ突っ込みバランスを崩しそうになりながらも
ぎりぎり持ちこたえるバーンスタインに対し、
こちらはしっかりバランスを保ったまま突進を続ける。
しかし指揮者がこの楽章では意志の力を加え始める。
フィナーレに向かう木管のフレーズはテヌートがかけられ恨めしさを強調、
粘っこく登り詰めていく。突き抜けた開放感でなく勝利の雄叫びとは様子が違う。
悪いところはないのだがなぜか今一つ心に迫らないのはなぜだろう。
この曲を真面目にやりすぎるとボロがでるということか?

26:20  10:24  18:16  16:34   計 71:34
演奏  A-   録音 91点

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