クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ 交響曲第3番 コシュラー(82)

2013.07.16 (Tue)
プロココシュラー234
コシュラー/チェコ・フィル(82、SUPRAPHON)はコシュラーの全集の中で最後の録音。
この過激な曲の斜に構えた部分を強調するのでなく、
美しく伸びやかに再現することで平穏の中の不安を表出するかのよう。

録音は、デジタル時代に突入しているがアナログ・セッション。
全集の大半がアナログ期に録音されているので平仄を合わせているのかも。
しかし、Dレンジは広く芸術家の家の音響特性もありまったく不満はない
どころかデジタル録音にしなくて良かったと思わせられる。

第1楽章は力むわけでも緩むわけでもなく進む。捻ることもなく率直。
劇性を強調することなく恰幅良い。
細部も念入りに整理され今まで気がつかなかったパーツも聴きとることができる。
興奮はしないが優秀な録音と相まって
プロコフィエフの屈折した管弦楽を味わうことができる。

第2楽章も丁寧な進行でオケの素晴らしさを感じる。美しい。

第3楽章は保有盤最長の落ち着いたテンポで弦の動きなど明快に弾かせる。
不協的なパッセージをゆっくりやることでかえって現代音楽っぽく聴こえる。

終楽章は速めのテンポに戻りストレートにかつダイナミックに。
いじくりはなく屈託ないともいえる。
3:49から始まるゾンビの復活、加速、鐘の強打音も美しくフォルテッシモの嵐へ。
最後は地響きとともに辺りを焼き尽くす火炎放射。

13:42  7:27  9:13  6:10   計 36:32
演奏  A   録音 92点

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