クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ 交響曲第3番 シャイー(92)

2013.07.14 (Sun)
シャイープロ3新
シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(92、DECCA)は貫禄の凄味。
このアルバムは
①モソロフ:鉄工場
②プロコフィエフ:交響曲第3番
③ヴァレーズ:アルカナ
という意志を持った構成。
1920年代のアヴァンギャルド系騒音音楽を集めた意欲作。
しかも、RCOがたっぷりとした音響でやるので、革新性よりも
後の時代からみたこの時代の闇を投射したような仕上がり。
直截的な迫力というより心理的威圧感に満ちる。

録音はヘボウの本拠地でのセッション。
低域からたっぷりの量感でふわふわのクッション系の音響が
この曲を耳当たりよくしている。
マス録音ながらマルチマイクで細部の楽器もしっかり拾っている。

第1楽章はヒステリックにならずむしろ弱音で意味を込め
ようとしている。よって頽廃的なムードが横溢。
それにしてもユンゲ・ドイチェに比べると同じよなテンポでも
こうまで音楽の立体感が異なるのかと驚く。

第2楽章も揺蕩う流れの中で怪しい光と影が明滅。

第3楽章はパーカッションの図太い音が印象的。

終楽章は巨大な怪獣がもんどり打つ。
その怪獣は俊敏ではないが肥大化した体であらゆるものを平然となぎ倒す。
汗をかかずに、力まずに潰す。これはこれで恐ろしい。
終結部も遅めだが、金属板を強打させどうにも修復されない
悲壮的な最期を表し轟音が耳を塞ぐ。

13:19  7:04  7:42  6:34   計 34:39
演奏  A 録音 91点

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