クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ 交響曲第5番 カラヤン(68)

2013.06.29 (Sat)
カラヤン
カラヤン/ベルリンフィル(68、DG)は圧倒的完成度。
カラヤン芸術の一つの頂点。
演奏効果にも富み実演では結構演奏した曲だが、再録音されていない。
これで十分だ。
私はこのころのカラヤンが録音も含めて好きだ。
肥大化せずにヒンヤリした雰囲気を持つ。
この曲はバーンスタインの旧盤(66)で接して都会的で
アイロニカルでユーモラスな曲だな、と感じていたが、
カラヤンはもっと純器楽的な音楽に仕立てている。
時代の両巨匠の方向性の違いがよくわかる。
(そういえばこの二人、プロコの交響曲は第1と第5番しか相手にしなかった)

録音はベルリン・イエスキリスト教会で非常に美しい。
リマスターもよく広くも狭くない音場。LP時代よりまろやかに聴こえる。

第1楽章冒頭の木管のバランスから絶妙だ。そしてほれぼれする。
その後も自然なテンポの緩急をとりながら最高度の洗練を見せる。
終結は銅鑼がものすごい音。

第2楽章は速めのテンポながらこれまた完璧のアンサンブル。
でもいやらしい感じはなく管弦楽の楽しさを満喫できる。
しかしおどけた要素は少なく正統的な雰囲気。

第3楽章も音楽の流れを重視し情に溺れない。
粗雑物のない圧倒的弦楽アンサンブル。

終楽章もまた弦が上品なヴィヴラートで美しい導入。
ロシアのオケではこうはならない。
絶妙なバランスで各楽器が聴こえかつ溶け合う。
終結は崩壊する演奏もあるが、こちらは全く強靭。
ドイツ軍が一斉掃射する。
必死な形相ではないので面白みとかスリルとかはないが
こんなに精緻にやられると感服するしかない。

13:08  8:11  13:01  9:14   計 43:34
演奏  完A+   録音 90点

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