クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ウォルトン 交響曲第1番 ボールト(75)

2013.06.23 (Sun)
boult sym1
ボールト/BBC交響楽団(75、BBC)は大らか、といっておこう。
物理的テンポは速く全体は38分台の最短なのだが、全く速いとは感じない。
プレーズに抑揚がなく平坦に速い。
まあ指揮者の高齢(当時86歳)を考えると頑張ったと思う。
自分がこの齢になった時に果たしてこの曲を聴きたいと思うだろうか。
こんな攻撃的な曲を受け付けないのではないかと思う。

録音はロイヤル・フェスティバルホールでのライブ。
客席の吸音効果で響きは少しデット気味で溶け合いがいいとはいえないのと
低域成分は弱い。左右の広がりはとれている。
放送用録音で弱音時にややベースノイズっぽいのがあり。

第1楽章冒頭など気負いがない。全体的にも力みがない。
これはいい言い方で、迫力がないといえる。
1889年生まれの指揮者が1902年生まれの作曲家、
しかも若書きの作品を俯瞰しながら振っているという感じ。

第2楽章のプレストなどテンポはプレストだが、
ややオケが戸惑いながらも頑張っている。
どうしても手探り部分はでる。

第3楽章はかなりせっかちな音楽。
音楽の呼吸感がなくせかせかと行く。

終楽章は音楽が直線的で溜めがない。
スピードだけでは迫力は生まれない。
あれよあれよという間に終結に至る。

高齢でよくこの曲を振りきった、敢闘賞。

13:27  6:17  7:12  11:53   計 38:49
演奏  B+   録音 84点

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