クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ 交響曲第6番 ムラヴィンスキー(67)

2013.06.11 (Tue)
プロコムラ
ムラヴィンスキー/レニングラードフィル(67、PRAGA)は初演者の自信を窺わせる。
削ぎ立った冷酷な58年盤でこの曲を知った私にしてみれば、
この盤は少し暖かすぎるぐらいだが、標準からすれば十分に厳しさを保っている。
アンサンブルはこのコンビにしては最上ではないが、やはり独自の緊張感を持っている。

録音はプラハのスメタナホールでのライブ録音。
チェコ放送局の収録でムラヴィンスキーの録音としては非常に良い。
ホールトーンは適切で低域の量感もある。
この当時の東側のライブ録音としては一級品。
同時期のスタジオセッションでもメロディア音源では
もっと痩せた音のものはあった。

第1楽章の出だしの厳しさは58年のモノラル録音の時ほどではない。
しかし、引き締まった筋肉を思わせる進行と金管の音色は
この曲がロシアのものだということを気づかせてくれる。
全体のトーンは真面目で深刻。

第2楽章も悲痛なムードを漂わせる。
しかし、あのモノラルの暗さは中和されている。これは録音にもよろう。
中盤の打楽器の強打は硬い。
音は切り詰められよって12分そこそこでこの楽章を終える。

終楽章へはアタッカで入るため、前楽章とのテンポのギアチェンジに
弦楽群が少しもたつくところがライブらしい。
速いテンポで暗い疾走を見せる。
アクセントは固く、いざとい時に切れ込みは鋭い。
何かにおわれて逃げまどうような音楽。
最後はやはり恐ろしいまでの迫り方。

13:14  12:17  10:55   計 36:26
演奏  A+   録音 86点

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