クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ 交響曲第6番 N・ヤルヴィ(84)

2013.06.09 (Sun)
ヤルヴィ6
N・ヤルヴィ/スコティッシュナショナル管弦楽団(84、CHANDOS)は
デジタル時代初の完全全集のスタート盤。
ヤルヴィがこのオケの音楽監督になってすぐの時期、ということもあるのかも
しれないがバランス重視。しかし水準はキープ。

録音はグラスゴーシティホールで広めの音場で量感もある。
音はむき出しでなく少しヴェールがかかるため鋭すぎない。
当時のシャンドスなので響きの付加はあるかもしれない。

第1楽章から均衡感が強い。
かといって押しが弱いということも迫力がないということもない。
ムラヴィンスキーの鬼気迫る音が特殊なのだ。

第2楽章も切なさの表出もそれなりでテンポも急がない。音に力がある。
ただ、突き抜けない。ここにネーメの音楽性がある。
このあとシャンドスがどんどん全集や珍曲の録音をN・ヤルヴィに
任せるのはこうした安心感があるからだ。

終楽章はしなやかなバレエを見るよう。
それまでのロシア勢の演奏に比べれば明るく飛び跳ねる。
西欧がやるとこうなるんだと思い知らされた。
終結はブラス群が気持ちよく吹き痛快。
とはいえ打楽器やテンポに無理な強調をさせないのはヤルヴィだ。
ばか騒ぎの後の警告は切迫している。

なお、この盤はこの作品111のあと、作品110のワルツ組曲が盛られている。
当時はLPを前提としているので、56分の収録だがいい組み合わせだ。

14:22  15:18  11:42  計 41:22
演奏  A  録音 91点

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