クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ヴィヴァルディ 四季 カルミニョーラ(92)

2013.05.20 (Mon)
四季カルミニョーラ&ソナトリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
カルミニョーラ(Vn)/ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ(92、Divox)は
やはりカルミニューラだ。このバロックヴァイオリンのソロの卓越美は、
有名大御所ヴァイオリニストとは全く違った存在意義を見せる。
これほど爽快で伸びやかなヴァイオリンはなかなか聴けない。
また、7人のソナトーリのテクニックも素晴らしく力強い。
楽譜からはみ出した装飾音に頼るのではなく、忠実なのに多彩でとても面白い。疾
風怒濤なのだが奥行きがある。
私の好きなアレッサンドリーニほか後年の演奏に大きな影響を与えたものと思う。

録音はイタリアのトレヴィーソ聖ヴィリジオ教会で広すぎない音場で
小さな編成の音楽が爽やかに捉えられている。
ソロとその他のバランスも良い。

春が始まるとソロの軽々とした演奏に引き込まれる。まさに自在の表現力。
速めのテンポを基調とするが、突如ぐっと溜める。
その緩急は見事で人工的ないやらしさを感じない。

夏になって同じだ。圧巻の終楽章のプレストは猛烈に速いがビートが
効いてその中に千変万化させるなど凄い技術と表現力を見せ付ける。

秋の表現も多彩だが表現自体は自然でいじくり倒しておるわけではない。

冬の冒頭は芝居っけたっぷりにもできるが彼らは直截的だ。
冬の木枯らしを舞うソロの描写はスカッとする。
第2楽章も軽く跳ぶ。
終楽章は締めに相応しく速めのテンポながら自在な音楽で
この「四季」を締めくくる充実した音楽。

9:21  9:46  10:25  7:54   計 37:26
演奏  A+   録音 94点

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