クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ヴィヴァルディ 四季 ミケルッチ イ・ムジチ(69)

2013.04.28 (Sun)
ミケルッチ四季
ミケルッチ/イ・ムジチ合奏団(69、Philips)は真摯な楷書。
1952年に設立されたイ・ムジチは当初アーヨに率いられていたが、
アーヨ退団後1968年から73年までこのミケルッチがリーダーを務めた。
ミケルッチ写真
「四季」をアーヨで馴染んでいた私は、このミケルッチに接して非常に驚いた。
同じ楽団なのに雰囲気がまるで違う。なにか裏切られたような気持ち。
しかし、今になって聴いてみれば全く違和感を持つような演奏ではない。
多分ミケルッチから「四季」に入った人はアーヨに違和感を感じるだろう。
つまり最初聞いた演奏が自分の基準になるという刷り込み現象だ。
どちらがいいというのではない。人間の感覚なのだ。
全般的にメロウなアーヨに対してカチッとしたミケルッチといえる。
テンポも少し上がっている。

録音はスイスのヴィヴェイに移っている。
音像は一つ一つ明解なオンで60年代ステレオサウンド。
響きは適度で多すぎずシャープネスを保つ。

春が始まるとアーヨ盤との違いがすぐに浮き彫りになり。
明確なアクセントにきっちりしたソロ。真面目なイメージだ。

夏もしっかり芯が通る。第2楽章のソロなどは意志の力を感じる。

秋では第2楽章の静謐の中にスッと背筋を伸ばす。

冬は第1楽章が何とも素晴らしい。正攻法で突き進む。
全く癖がなく誠に気持ち良い。終楽章まで求道的であたりを払うような気配。

こちらはBGMとして使うのは何か憚られる。

10:59  10:40  12:20  9:12   計 43:11
演奏  A  録音 89点

コメント

四季って
うーんクラシックファンが長いと、四季とかポップスとかか、ああいう普通の調性音楽ってメモリオーバーフローして、「耳がかゆくなって仕方ない」んですよね。レーガーとかゼレンカとか晩年バッハのようにひねってないと。

四季ですか。普通にやったのはカルミニョーラのが大好き。すごい攻撃的です。でも一番好みはクレメール。実はこれよく見ると8季となってましてね(はじめよく見ずに買った)。

はじめ春の耳慣れた音楽ですが、リズムがおかしい。変にはねる。なんだか変だなあと思っていると、だんだん音が変になってきてなんとタンゴになってしまう。本当にびっくり仰天。

解説見るとピアソラ編曲の四季と組み合わせてやってるんですね。こういうの大好き!もっとやってほしい。バッハだってオケゲムとかジョスカンの換骨奪胎やってますでしょ。
gkrsnamaさん、こんにちは。
面白い表現の連発、楽しく読ませていただきました。
四季は書かれているように多様多彩な演奏を
生んだという意味で、名曲ですね。
クレーメル盤は確かに面白い!

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