クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブリテン ヴァイオリン協奏曲 ヴェンゲーロフ(02)

2013.03.23 (Sat)
ブリテンvnヴェンゲーロフ
ヴェンゲ-ロフ/ロストロポーヴィッチ/ロンドン交響楽団(02、EMI)は
ソロの巧さに舌を巻く。オケは主張しないがしっかりをサポートする。
ヤンセンほど燃えず、モルドコヴィッチほどクールでなく高い次元の王道行く演奏。
スリルでは前2者に譲る。

録音はアビーロードスタジオだがこのスタジオ特有の金属的な響きも少なく
明快な録音。低域やパーカッションの締まりのなさはEMIだから仕方ない。

第1楽章を聴くとこのヴァイオリニストの表現能力の高さに驚く。
局面に応じてこの楽器から多様な音色を引き出す。
オケはそれを見守り大きく包み込む。

第2楽章は緊迫感よりも余裕を持ってスタート。ヒステリックにならない。
恰幅良く攻める。
後半のカデンツアの安定性も素晴らしく音楽に集中できる。

終楽章も立派。立派すぎて20代の心の震えが今一つ伝わらないのは贅沢な文句。
ソロは相変わらずだが、心をかきむしるような一歩踏み出す表現はしない。
ソロ・オケともに素晴らしいがこの抑制をどう取るかが評価の分かれ目か。

10:05  8:25  15:01  計 33:31
演奏  A+   録音 92点

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