クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブリテン ヴァイオリン協奏曲 ヒルシュ(97)

2013.03.20 (Wed)
ヒルシュブリテンvn
ヒルシュ/湯浅/BBCスコットランド交響楽団(97、NAXOS)は
荒々しい北海を感じる。
ヴァイオリンとオケが激しくぶつかるし、ヴァイオリン自体がしぶきを上げる。
イギリスの女流ヴァイオリニストだが自国の作品を情熱をもって弾いている。
レベッカヒルシュ

録音はグラスゴーBBCスコットランドブロードキャスティングハウスで
はっきりした音。空間は十分あり、ややハイが強く独自の響き。
ヴァイオリンが主体の迫力ある録音。

第1楽章は遅めのテンポで弦圧が強いヴァイオリンが前面に出る。
エッジの鋭さがあるが強音での音色の濁りが気になる。
澄み切った音というわけにはいかない。
オケもいまひとつ洗練を欠くが結構パンチがある。
歌うところではぐっとテンポを落として見せるなど独自の魅力も。

第2楽章も激しく切りこんでくるが真剣の刃が太い。
オケのティンパニは気持ちいいくらい叩かれる。
全体的に精緻さよりも荒っぽいが気迫を感じる。
カデンツァもなんだか技巧的な苦しさも感じさせるが、
これはわざと苦しそうに弾いているのか?

終楽章に突入後も激しく音がぶつかる。
オケはコントロールが効いていないような危うい暴発のスリルを
感じさせる。金管も荒い。どこまでが演出なのか。
ソロも最後の最後まで気迫をむき出しにするところがある。
抒情性を犠牲にすることはやぶさかでない。

10:23  8:59  14:35   計 33:57
演奏  A   録音 92点

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