クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

W・シューマン 交響曲第3番 シュワルツ(05)

2013.03.05 (Tue)
wschuman3naxos.jpg
シュワルツ/シアトル交響楽団(05、NAXOS)はせっかくの新盤だが
バーンススタインの新旧両盤にかなわない。
あれほどの名盤がある中での新録音に挑戦したことには拍手を送りたい。

録音はシアトルのベナロヤホールでのセッション。
比較的こじんまりした響きで標準的な音。分解は高くなく残響も少ない。

Ⅰ部のパッサカリアはさらりと始まりその意味清潔感がある。
但し、あっさりしていて都会の持つ憂鬱を削ぎ落している。
フーガに入るとドライな音が速いテンポで次々にかぶさる。
終結に至るダイナミックな音はさすが。
なるほどこうした行き方もあるな、とは思うが音楽をシンプルにしすぎている。
この曲の良さは、バロックの衣裳を纏い都会の響きを持つ中に
孤独や寂しさがにじみ出るところだ。

Ⅱ部のコラールも音を短く切り粘らない。
さかさか行くのでこの曲の一番美しい聴かせどころが流れてしまった。
バーンスタインの入魂のDG盤に比べ3分も短い。
トッカータのドラムのリズム感は良いが音響面で損をしている。
シアトルのこのオケは頑張っているが、洗練はない。
最後は相当オケを追いこんでいる。

もし、この曲に初めて接しようというならば、
まずはバーンスタイン盤で魅力を十分味わってほしい。

Ⅰ 6:08  6:15  Ⅱ 7:42  7:23   計 27:28
演奏  A-   録音 88点

コメント

管理人さんも守備範囲が広いんですねぇ!
このところ北欧系かと思いきや一転米国ですか(笑)
私がW・シューマンを聴いたのはDG版のバーンスタインが最初です。これしか知らなかったので、曲、演奏ともなかなかいいなァ、と思っていました。そののち、このシュヴァルツ
(米国風にシュウォーツ?)も聴きましたが、なんだかキレがないというか、あまり気に入りませんでした。
で、ここを読んで、バーンスタインの一回目の録音があるということを知ったのですが、このCDは今入手可能なんでしょうか?ちょっと検索してみたんですが出てきませんでした。
ととべい様
こんばんは。
ブログにも載せたバーンスタインのSONY盤(SMK63163)はHMVでもタワーレコードのHPでも検索できました。
多分入手可能かと思います。
この盤では交響曲5番や8番も併録されています。弦楽による5番は親しみやすく、8番はやや複雑ですがリズミックで熱狂的なフィナーレは聴きものです。
本命の3番は解釈の根本は変わりませんが勢いの差を感じると思います。
管理人殿
情報ありがとうございました。
見つかりました。
さっそく入手してみようと思います。また感想を送ります。
では。

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