クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第9番 フィッシャー(2000)

2013.02.16 (Sat)
フィッシャードボ89
フィッシャー/ブダペスト祝祭管弦楽団(2000、PHILIPS)は
逞しさの中に抒情も感じさせる名演。
速めのテンポでズンズン進むが単純でなく味付けが各所にある。

録音はブダペストのイタリア協会ホールでのセッション。
フィリップスの柔らかなイメージよりももっと直接的で明快な音。
残響もほどほど。よって音が透けて見える。低域成分は多くない。

第1楽章冒頭はさらりと入った後、グイグイ進む重層的推進力が素晴らしい。
しなやかな筋肉の運動を感じさせる。
弦のアクセントがしっかりつき音楽を前に前に押しやる。
金管・ティンパニがきりりと引き締める。この躍動感は見事だ。

第2楽章も速めのテンポでだれない。頭の中のテンポに比べて
少しこの歌い回しがせっかちに感じるかもしれない。
しかしそうした中にも締め付けるような絶妙な表情が隠されていて
キュンとさせられる。一筋縄でいかない。
このオケの弦はヴィヴラートに独自の色気がある。

第3楽章はここでも脈打つ躍動を感じる。リズムが弾む。
弦の掛け合い素晴らしく、チェロなどとてもいい音。

終楽章も前のめりに始まる。一途な勢い。
そうした中、静まる部分ではちゃんと表情をつける。
オケは適度に荒れ素朴さを残して力強く怒涛の終結。

11:25  11:21  7:21  10:55   計 41:02
演奏  A+  録音 92点

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