クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第10番(アダージョ) マゼール(84)

2013.01.03 (Thu)
マゼール910
マゼール/ウィーンフィル(84、SONY)はアダージョのみだが、やはり素晴らしい。

録音はムジークフェライン大ホール。
たっぷりしたホールトーンを伴い艶やかに分厚く鳴る。
バーンスタイン/ニューヨークで初めて接した時には痩せこけた曲だと感じたが
それは録音のせいでもあった。

第1楽章のみだが、26分と時間をかける。変な小細工はなく、
フレーズごとに自然な膨らみを持たせ歌う。
なんといっても大事な弦が上品なヴィヴラートで美しく捉えられている。
マゼールの全集に共通した耽美的でデカダンの香りを漂わせる。
同じウィーンフィルでもハーディングも美しいがもう少しさっぱりしていた。
味付けの巧さではやはりマゼールはさすがだと思う。
18分からの絶叫も単なるフォルテシモでなく意味がある。
終結に向けても繊細な歌が続く。最後の調べの美しさは筆舌に尽くしがたい。
このコンビで、全曲版、いや第5楽章だけでも聴きたい。

26:16
演奏  A+   録音 92点

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