クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第3番 チェリビダッケ(88)

2012.12.16 (Sun)
チェリ34
チェリビダッケ/ミュンヘンフィル(88、EMI)は第4楽章が白眉。チェリの世界。
最初は違和感があったが、聴き終わるとチェリの設計に納得していた。

録音はミュンヘン・ガスタイクホールでのライブ。スケール感ある量感のある音。
バイエルン放送の音楽性豊かな録音。

第1楽章は10分超の緩フンぎりぎりの演奏。
重厚感はあるし歌もあるのでワーグナーの楽劇序曲のよう。
慌てず騒がずのスタイルだがやはりもっとトキメキが欲しい。オケの整理はさすが。

第2楽章は足取りの重いスケルツォ。朗々とした歌。

第3楽章になると音楽のあり方とチェリの方向性がマッチ。

第4楽章は期待通り。強く、しなやかで、透明でしかも深い。
月明かりに照らされた湖、意識を明確に持ったまま水中沈下していく感覚。
持続音の恐ろしさ。

第5楽章前楽章からは十分間をとって気分を変えるが、浮かれポンチにしない。
勢いで押すのでなく整理された折り目正しい古典的な佇まい。
テヌートが抑えられ清潔感がある。気持ちの良い美しさ。
壮麗な仕上げで幸福感に満たされる。

10:49  7:18  7:21  8:08  6:26   計 40:02
演奏  A   録音 90点

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