クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第9番 チェリビダッケ(95)

2012.12.14 (Fri)
チェリ9
チェリビダッケ/ミュンヘンフィル(95,EMI)は巨大な演奏。
亡くなる1年前のこの時期テンポは例によって極端に遅い。
この流れにはまれるかどうか。

録音はガスタイクホールでライブだが、スケール感がある優秀録音。

第1楽章から大きな呼吸の中で音が明滅する。平均25分程度のこの楽章を32分半。
フレーズごとに音を押しだす。抑揚ははっきり。
指揮者が高齢でだれてしまっているわけではない。全休止ごとに場面が変転する。
今までのこの曲とはまるで違う世界。
しかし、多様な表情をつけることにより神秘さが減殺された。難しいものだ。
やはりこのテンポでは困難が付きまとうのだ。

第2楽章は突進性はなく落ち着き払う。
但し、この音楽はシンプルなだけにこのテンポでの繰り返しはやはり飽きる。

第3楽章も30分超え。この楽章は第1楽章のようないじくりがなく
ひたすら広大な音楽に浸ることができる。敢えて淡々としている。
フォルテッシモも粗くない。
ひょっとすると、第1楽章の表情の多様性はこの楽章の純粋さの前では
威力を失うことを証明させるためだったのかもしれない。

演奏終了後拍手は起こらない。
しばらくして一人が意を決して拍手、それにつられて徐々に盛り上がる。

32:26  13:47  30:37   計 76:50
演奏  広A   録音 92点

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