クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第4番 テンシュテット(89)

2012.11.26 (Mon)
テンシュテットブル4
テンシュテット/ロンドンフィル(89、LPO)はやはりブルックナーではこの人は私には
しっくりこないなと感じた。フォルテ部分の濁りと静寂部分の雑さが要因だ。
結果、神秘性や雄大さというよりも、卑俗的な印象が強くなった。

録音はロイヤル・フェスティバルホールでのライブのBBC放送用音源のCD化。
EMIのような詰まり感はないがやや細身で生硬。
十分に明瞭度はあるが量感が欲しい。

第1楽章はを聴いていて爆発的に盛り上がる場面での音の大きさには感服するが、
このコンビ特有の混濁感は免れない。
ブルックナーでこうした不純物の混ざった音は致命的だ。
解釈自体に恣意性は少なくまっとう。ただ、ティンパニの強打、トランペットの強奏が
録音のせいもあり、ややうるさく感じられる。
弦のアクセントも強さは前進性を打ち出す。力感は十分なのだが、
立体感に薄く平板なのが残念。

第2楽章ヴィブラートを効かせた弦がもう少し美しく響くとよいのだが、
どうも扱いが雑で酔えない。低域の量感不足も一因。

第3楽章は狩りのホルンと癒しの第2主題との緩急が激しく演劇的。
トリオの弦もメソメソおセンチ。

終楽章も冒頭ハース版の期待以上に派手にシンバル・ティンパニが容赦なく鳴り響く。
表情は多様につく。
終結はたっぷりと間をとって(金管がここでも必要以上の金切り声だが)良い呼吸感。

ハース
20:41  17:11  10:29  22:15   計 70:36
演奏  B+   録音 87点

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