クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第3番 バーンスタイン(60)

2012.11.25 (Sun)
バーンスタインSch3ライン
バーンスタイン/ニューヨークフィル(60、SONY)はダイナミックな演奏。

録音はマンハッタンセンターで音場は広大。明晰で優秀録音。

第1楽章冒頭のなだれ落ちるような音響の渦の中、
弦の力強い刻みを浮き上がらせていく分析的手法はこの頃のバーンスタインらしい。
音響が凄いためラインの河の流れというより満々と蓄えたダムから
ドバーっと一気に噴出される放流を思わせる。
テンポはおおらかでスケールがでかい。
この頃のニューヨークの特色である低弦のアタックの強さも随所で見られ
バキッという音がする。コンヴィチュニーでラインに接していたが
この音響の差に驚いたのを思い出す。

第2楽章も残響の多いホールのため必要以上にスケールがでかくなっている。
ちょっと音圧が強すぎるかも。

第3、4楽章はバーンスタインの粘着的ロマン性が顔を出す。
ふと見せる深遠の淵からうめきが終楽章の開放のお膳立てをする。

終楽章へアタッカで入る。またもや広大な音響のなかでニューヨークの金管が
咆哮する。ノーテンキな明るさというよりここではやや悲愴感を漂わせている。
猛烈なアッチェレランドをかけて渦巻くコーダ。

10:00  5:38  5:33  6:13  5:27   計 32:51
演奏  A+  録音 87点

コメント

1960年と思えぬ優秀録音で聴きごたえがありますね。
グイグイ押していく演奏ですが、そこがいいです。
一気に曲を聴かせる良さを感じます。
このスケールの大きさはバーンスタインならではです。
影の王子様
この演奏は私がこの曲をシューマンの交響曲の中で
特別に好きになった原点の演奏です。
冒頭、右から低弦が隆起してくる場面で一気に
魅せられてしまいました。
新盤ではこの豪快な音は聴けなくなりました。
バーンスタインの若き日の熱気ですね。

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